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2016年5月22日 (日)

永久人工肛門(ストーマ)宣告からの脱出(直腸カルチノイドによる)

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小生は約一年前に、BO大学病院のP外科医師から直腸カルチノド治療のために「永久人工肛門」を宣告されました。人工肛門と無関係にすごしてきた小生は、納得づくで新生活に入りたいと思い、別の選択肢を求めてネット探索しました。幸いにも、別病院の肛門疾病の名医にめぐり合うことができ、約1.5ヵ月後に直腸カルチノイドの手術を受けて一年が経過しました。今は、暫定使用の人工肛門も外れ、自前の肛門を温存することができ普通の生活ができています。これを記念して、その経緯を書き留めることにしました。

 

 小生がお世話になったお医者さまは「新肛門再建術」を開発し、人工肛門をなくす医術をされている「さいたま新開橋クリニック」の佐藤知行Dr.(ドクター)です。

 

以下は、永久人工肛門宣告(直腸カルチノイドによる)からの脱出の顛末記です。

1) 直腸カルチノイド診断と内視鏡的摘出術治療まで
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 201410:大腸内視鏡検査で直腸カルチノイドが見つかり、直径7mm、程度G1の診断でした。受診のきっかけは、毎春の人間ドックで便潜血がはじめて出たためです。

 同年11:消化器内科受診 CT検査、下部超音波検査結果で転移なし、内視鏡的摘出術による治療方針が出ました。

20151: 内視鏡的粘膜切除術をうける。カルチノイド1個を切除。

2) 外科的追加切除治療と永久人工肛門宣告

 

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2015
3: 切除したカルチノイド腫瘍細胞が大腸のリンパ管の中に入り込んでしまっているために。リンパ節転移の可能性が出てきた。ここで、今まで受診していた消化器内科から外科に回される。外科のP医師からは、現状では、リンパ節転移の有無を手術前に判別する検査がなく、治療方針は次の2者択一との話あり。
 
①一つは、直腸切除手術の実施。ただし、患部が肛門に近く肛門を残すことが難しい。その場合は人工肛門を使用することになる。
②もう一つは半年後に再検査し、転移を含め経過観察の実施。

 
2者択一だが、がんがいつ転移するかわからず不安な毎日を過ごすことはできない。当然、放置はできず、切除手術を受けざるを得ない状況に追い込まれた。また、手術後は永久人工肛門の生活が待っているらしい。・・・。人工肛門に対する未知の不安がよぎった。P医師から2週間ほど考える時間をもらうことになった。

3) 根治手術と肛門温存にむけてあがく(2週間の猶予時間にやったこと)

 

 永久人工肛門生活の不安が大きい。命との引き換えならば致し方ないが、現状で何とか肛門を温存できる選択肢は無いのか、無いならないで納得できる。と思いながら、インターネットで、カルチノイド闘病関連を探索してみる。珍しい病気らしいが、有益な諸先輩の情報が見つかる。

 

 カルチノイド「癌もどき」は悪性新生物であり、10万人に一人の病気。カルチノイドと診断されたときに、医師から「珍しい病気ですよ。」といわれた記憶がよみがえる。

 

 カルチノイドの大きさで大略の治療方針が決まり、2cm以下で病巣がリンパに届いていてないならば、内視鏡摘出手術で治療できる。

 

では、小生の場合はどうか。たった7mmでは無いか。何で、外科手術が必要なのか???

 

探索してみると以下の記事が出てきた。追加の外科手術は仕方ないか・・・。

 

 腫瘍径610mm21例のうち5例が内視鏡的切除後追加外科治療の例あり。(直腸カルチノイドの治療方針、虎ノ門病院消化器外科の記事より)

 

では、不安の永久人工肛門はどうか。

 

 「新肛門手術(新肛門再建術)の紹介」の記事がすぐに目に付いた。「序章 扉の言葉」に以下の説明(ホームページより引用)があり期待が高まる。

 

「このホームページは、直腸癌と診断され、これから手術を受けようという方と、既に直腸癌で手術を受け人工肛門 ストーマをつけられている方(オストメイト)へ、人工肛門 ストーマから開放されるための情報を提供します.」

 

日本に、人工肛門廃絶を目指して頑張っているドクターがいらっしゃる。しかも、数時間以内でいける場所に。

 

日曜日ではあったが、小生の直腸カルチノイド治療の現状を書いた書簡を添付して、佐藤Dr.に受診相談のeメールを送った。翌日には、佐藤Dr.から受診の勧めのメールをいただいた。とりあえず受診して治療方針をお聞きすることにした。結果として現在受診中のBO大学病院の紹介状は後回しになった。
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 数日後、佐藤Dr.に受診。腸洗浄後、佐藤Dr.みずから内視鏡検査があり診断が下る。内視鏡撮影写真を見ながら、「肛門を残して手術できますよ。」と説明があったときは、天にも上る気持ちでした。

 

佐藤Drによれば、先生自ら内視鏡検査するのは実際の手術のイメージを広げるためとのこと、小生大いに納得。今まで、通っていた大学病院では、内視鏡検査とお医者さんの診察とはまったく別々の実施でしたから。

 

 佐藤Dr.受診後に、2週間の猶予期間まで数日があったので、BO大学病院のP医師に「さいたま新開橋クリニックへの紹介状」を依頼する手紙を書いて届けた。この大学病院は近くにあり、うちの家族みんなが大変お世話になっている。猶予期間経過後、P医師に受診した際、紹介状と検査データも頂いた。あらかじめ、手紙で依頼しておいたので、とてもスムーズにことが運んだ。

 

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 その後は、さいたま新開橋クリニックで2度の入院生活(①直腸切除&人工肛門設置、②人工肛門閉鎖)を経験し、現在は、日常生活に復帰している。

 
4) ふりかえって

 

・病院を選ぶ大切さを学ぶ・・・今回のケースでは、佐藤知行Dr.という名医にめぐり合えたことが一番の幸せであった。セカンドオピニオンはとても大事。

 

 人工肛門の生活・・・小生の場合、たった7ヶ月ほどの人工肛門生活であったが、その不自由さや苦痛をいくつか経験した。自前の肛門が使えるようになってありがたみが身にしみる。先ごろ、読売新聞でいろいろな理由で人工肛門生活をせざるを得ないにもかかわらず活躍されている方々の記事が紹介されていた。頭が下がるばかりである。

 

・潜血反応が出たら大腸検診の受診を・・・カルチノイド「癌もどき」は、癌のようなものではあるが、ほっておくと癌化してリンパ転移を起こす。便潜血の多くは、痔疾患が多いらしいが、ほっておくと手遅れになるので、まずは大腸検診が大事。

 

・カルチノイドはがん保険の適用対象か・・・カルチノイド「癌もどき」とはまぎらわしい言葉だが、アフラックの保険相談窓口に電話して、がん保険対象であることを確認した。

 

 小生の場合は幸運だった。肛門を温存しながら直腸カルチノイドの外科手術をしていただいた佐藤知行Dr.に感謝申し上げます。また、病院のスタッフの皆さんもとても親切で、気持ちのいい入院生活をすごすことができた。

 

・さいたま新開橋クリニックに入院したおかげで、大腸・直腸がんなどの方や新肛門を再建して元気にしていらっしゃる方々から直接お話を聞くこともでき、とても勇気付けられた。小生はとっくに定年も過ぎてアルバイトもそろそろ引退を考えていたが、今回の経験を通じて、少しでも長く続けていきたいという欲が出てきた。お一人でも、人工肛門の生活から脱出できることを切に祈りたい。(以上)

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